タイ・バンコクのとあるゲストハウスにて。
共用の洗面所で僕が歯を磨いていると、同じゲストハウスに泊まっていた日本人旅行者A君が話しかけてきました。
A君「ええっ!?水道水で歯磨きしてるんスか??」
僕「そうだけど・・・それが何か?」
A君「ビョ、病気になったりしないっスか?」
僕「いや、べつに何ともないけど」
A君「僕は怖いから毎日ミネラルウォーターで歯磨きしてるんスよ」
僕「えええっ!?」
衛生観念についての考察
衛生観念が無さすぎるのも問題だけれど、逆に神経質すぎるのもどうかと思います。日本人ってちょっと(かなり)潔癖すぎると思うんです。やれ抗菌だの除菌だのと大げさすぎるんです。
確かに、無菌に近い環境なら衛生的で安全かもしれません。でも、それを続けていると菌や病気に対する抵抗力・免疫力がどんどん弱まってきてしまいます。
だから海外に出た途端にお腹をこわしたりしてますます過剰に防衛することになります。シャワーを浴びる時に水滴が一滴でも入らないよう必死で口を閉じているA君の姿が目に浮かぶようです。
短期の海外旅行ならそのような徹底した予防でなんとか乗り切れることはあるとしても、長期旅行で完璧な予防を続けるのは極めて困難だし、そこまで神経質になっていたら精神衛生上かえってよろしくない。
もちろんある程度の自己防衛は必要だけれど、圧倒的な不衛生さはどうにもならないので、防衛してもキリがありません。それならば、抵抗力・免疫力を高めることに努めた方がずっと効果的というものです。 |