長距離バスに揺られて
【49日目】 ペルー・タクナ→
国境の町タクナからさらにバスで北上。
行けども行けども人家も緑も何もない、岩と砂漠ばかりの荒涼とした風景が続く。
オンボロバスの車内には、私の他に外国人は一人もいない。
隣の席のガタイの良い中年男が何やかやと話し掛けてくるが、「マニャーナ」の一語しか知らない私に会話ができるはずもない。
お互い身振り手振りではあったが、明らかに“からかわれている”感じがした。愉快な気分ではない。しかしここは堪えて大人しくしているのが得策だと思った。
この閉ざされた空間で、まわりは全員敵とも言える状況だ。下手をすれば袋叩きにあって放り出され、砂漠の闇に葬り去られても不思議ではないのだ。
▼ 余談
言葉がまったくできない場合、相手のちょっとした反応や表情、動作などから状況を察知するしかありません。
これには言語とはまったく別の感覚を使うので、この感覚が鋭くなってくると、場の空気を読むことができるようになり、身の危険なども察知できるようになります。
2006年02月10日 21:46
スポンサーリンク
