セスナから観るナスカの地上絵
【51日目1】 ペルー・ナスカ
その六人乗りのセスナは、少し頼りなげに見えた。
整備はちゃんとされているのだろうか? という不安もあったが、何よりもその小ささが気になった。
こんなに小さな飛行機は見るのも乗るのも初めてで、こんなので本当に飛べるのかな?という印象だった。
しかし、あれこれ思い悩んでいても始まらない。どんなに大きな飛行機でも落ちる時には落ちるのだ。
それに、ここまで来て地上絵を見ないというのは据え膳食わないようなもの。落ちて死ぬよりも後悔するに決まっている。乗らないという選択肢はない。
ここはベテランと思しきパイロットに我が運命を委ねようではないか。
私の他には現地人の母娘という感じの二人連れがいて、パイロットを含め計四人がセスナに乗り込んだ。
いざ、出発!
離陸は意外なほどスムーズだった。
ジェット機とはまるで違い、地面が近い。「飛んでいる」という実感がある。
私は操縦席の隣に座っていたこともあり、全面にパノラマが広がる。
ちなみに、私の座席は操縦席とまったく同じ作りになっていて操縦桿も付いているので、その気になれば私が操縦することもできた。さすがに恐ろしくて操縦はしなかったが。
天候は快晴ではなかったが、視界は十分にクリアだった。しかしお目当ての地上絵はというと、これが目をこらさないとよく見えない。
なぜなら地上絵の線がかなり薄れてきているから。風化が徐々に進んでおり、やがては消えてしまうとも言われているのだ。
それでも絵がよく見えるように何度か旋回してくれたので、サルや鳥のような幾何学的な絵模様をいくつか肉眼で観測することができた。
このように空から眺めないとわからないような巨大な絵を、誰が、どのようにして、何の目的で描いたのか・・・不思議だ。
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2006年02月24日 22:21
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