世界一周航空券
【プロローグ3】
情報収集をすすめていくうちに、「世界一周航空券」なるものの存在を知った。
早速、旅行会社に出向いて詳しく聞いてみると、行きたい都市やルートを明確にするのはもちろんのこと、具体的な日程まですべて決めないと料金を算出することもできないと言う。
つまり、世界一周航空券を買うには綿密なスケジュールを立てる必要があって、買った後はスケジュール通りに行動するしかないってこと?
・・・そんなの、嫌だ!
未知なる世界へと羽ばたく自由の翼を手にするはずなのに、それではまるで決められたレールの上を歩くだけのつまらない人生みたいじゃないか。
そんなやり方ではツアーと大して変わらないし、単に飛行機を乗り継いでいくだけのことだから誰にでもできるし、達成感もないだろう。
もっと自由に、もっと気ままに、もっと冒険的な旅がしたい!
結局、世界一周航空券は却下し、片道チケットをその都度現地で調達するスタイルでいくことにした。
日本からは最初の目的地であるバンコク(タイ)までの片道チケットだけを用意。
バンコク以降のルートは大まかには考えていたが、あまり時間がなかったこともあり、どうしても外せないところ以外は行けたら行く、という心積りだった。
なぜ時間がなかったのかというと・・・
世界一周を考えた時に、何かもうひとつ“華(はな)”を添えたいと思った。
この一世一代の大イベントを、それまでの泥沼のような人生と訣別する輝かしい記念碑とするために。
当時、私は二十歳だった。
そこで、「二十歳のうちに」世界一周を達成しよう、と心に決めた。
しかし二十歳でいられるのも残すところ数ヶ月というところにまで迫っていたのだ。
2005年04月01日 12:30
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